【書評・紹介】『休日のガンマン』 藤子・F・不二雄

漫画,青年漫画,読み切り・短編漫画,SF漫画藤子・F・不二雄

舞台は19世紀アメリカ、ではなく日本
休日に繰り広げられるガンマン達の悲哀

著者:藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄)

ストーリー
キャラクター
悲哀さ
電子書籍 有り
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あらすじ

舞台は19世紀アメリカ、西部開拓時代。
ではなく、現代の日本。
昭和感漂う男たちの物語。

書評

藤子・F・不二雄先生のSF短編の一作。
『休日のガンマン』です。

『ガンマンの休日』ではありません。
『休日のガンマン』です。

登場人物の主業がガンマンというわけではありません。
休日だけガンマンとなる男たちの物語です。

舞台は19世紀アメリカ、西部開拓時代ではありません。
昭和の日本です。

ここまで書くと、もうなんとなくおわかりいただけたかと思います。

まあ要は、束の間の休日くらい夢を見たいというお話です。
平成生まれの私からすると、昭和っぽいなあって(笑)。

普段はサラリーマンとして必死に働く彼ら。
ひょっとすると家族から邪見にされ、家に居場所がないのかも?
そんな彼らも休日くらいは夢が見たい。

でも、現実は現実。
人間関係、お金、時間。

サラリーマンの悲哀を巧みに描写した一作です。

もし今、藤子・F・不二雄先生が生きていたら、舞台はVRだったのかなあとか。
そんなことも少し思いました。

加えて思い出したのが、『ドラえもん のび太と銀河超特急』。
西部の星でのび太達が楽しむアクションを思い出しました。
尤も、のび太は大活躍でしたが。

サラリーマンの悲哀を描いた作品です。
是非お読みください。

単行本

以下、短編の一つとして収録。

電子書籍

以下、短編の一つとして収録。

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ二段。