【書評・紹介】『劇画・オバQ』 藤子・F・不二雄

漫画,青年漫画,読み切り・短編漫画,SF漫画藤子・F・不二雄

オバケのQ太郎のその後。大人になった正ちゃん達を描いた問題作。
子供が大人になるとは?

著者:藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄)

ストーリー
キャラクター
考えさせられる度
寂しさ
電子書籍 有り
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あらすじ

大人になったQ太郎。大人になった正ちゃん。
大人になるとはどういうことか。
劇画タッチで描かれた『オバケのQ太郎』のエピローグ。

書評

藤子・F・不二雄先生のSF短編の一作。
『劇画・オバQ』です。

タイトルの通り、本作は『オバケのQ太郎』のエピローグないしは外伝作品。
成長した皆を劇画タッチで描いた衝撃作です。

大人になるとはどういうことか。
20歳(今では18歳)を迎えれば大人?
就職すれば大人?
子供に戻りたいと思ったら大人?

色々な考え方があると思います。

その大人とは何かということを
成長したQちゃん、正ちゃんらを描くことで、一つの答えを示しているような作品です。

あれから15年後。
正ちゃんは大手のサラリーマン。
他の皆もそれぞれの人生を歩んでいる。

何かが変わってしまった。
いつまでもあの頃のようにはいられない。
いつまでも夢を見ている訳にはいかない。

なんでしょう。
哀愁漂う作品とでも言えばよいのでしょうか。

『ドラえもん』などでもタイムマシンなどで未来の世界が描かれることもありましたが、あちらはやはり少年マンガ。
現実的なことがそう書かれているわけではありませんでした。
その意味でも、他に類を見ないF作品であるかなと思います。

オバケのQ太郎のその後を描いた作品。
是非お読みください。

単行本

以下、短編の一つとして収録。

電子書籍

以下、短編の一つとして収録。

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ二段。